サクララン咲く

一挙に20個(房)もの花芽を着けた「サクララン」と平みか子さん=20日、伊仙町阿権

伊仙町阿権、平さん宅 花芽一挙20個(房)

 【徳之島】伊仙町阿権の理容師、平みか子さん(65)宅では数年前から観賞用に鉢植え栽培している「サクララン(桜蘭)」が開花を始めた。それも一挙に20個(房)もの半球体の手毬=まり=状のかわいい花芽をつり下げる〝うれしい異変〟が。「私たちだけで楽しむのはもったいない」と驚嘆させている。

 「サクララン」はラン科の植物ではなくガガイモ科で、常緑つる性の多年生草本。四国・九州南部から沖縄、台湾、中国南部、豪州にいたる海岸近くの林などに分布。桜に似た花や芳香など観賞価値の高さから園芸品種としてもおなじみ。

 平さん宅では夫・嘉一郎さん(66)が数年前、道ばたの自生種を見つけて鉢植えに仕立てた。半球状の〝花房〟1個には百個前後のかれんな花芽を着ける。昨年までは1鉢2~3個(房)ていどだったが今春は一挙20個に増え、うち4個が満開状態(20日現在)にある。

 みか子さんは、自ら育てた花々を愛でながら写真画像に綴って展示するのも趣味で、「きれいに撮って欲しくて、これほど多くの花芽を着けたのかも。私たちだけで楽しむのはもったいない」とにっこり。〝美しい異変〟は「たいら理容室」店内に花を添え、利用客の目を楽しませている。