和泊町農産物加工センター稼働

麦味噌を作るメンバーたち=和泊町農産物加工センター=

新商品の開発期待

 【沖永良部】今年度から稼働した和泊町の農産物加工センターで21日、同町西原集落の婦人メンバー7人が麦味噌作りを行った。伊地知実利町長も視察に訪れ、施設の使いやすさや今後の活用方法などをメンバーと話し合った。

 同施設は、国の地方創生地域資源高付加価値化事業(事業費約730万円)を使い、旧給食センター跡地を再整備。商品価値の低い廃棄農作物の加工を目的に、20日から稼働を開始した。

 この日は、蒸した麦をこうじ菌と混ぜる作業が行われた。視察した伊地知町長は、メンバーの動きを見ながら、夏場に向けて空調の必要性や調理器具の配置などを確認した。

 味噌作りに参加した外山成子さん(65)は「これまで使っていた施設は、工程によって作業場所を変える必要があった。新しい施設は、動きやすく全ての工程がここで出来る」と話した。

 同町役場経済課の芋高智美さん(37)は「規格より小さかったり、傷が付いたりした農作物の大半は廃棄されてきたが、施設を使って加工することで付加価値が付く。今後、住民と一緒に新商品を考え、島外にPRしていきたい」と語った。

 施設の利用に関する問い合わせは、和泊町役場経済課電話0997‐92‐3518まで。