2千人乗客、名瀬港に

3年連続で名瀬港に入港した「コスタヴィクトリア」(西康範さん撮影)

コスタヴィクトリアが出港
出港時のセレモニーでは、多くの乗客らが船上デッキに立ち、関係者らの見送りに応えた

大型客船「コスタヴィクトリア」3年連続
奄美の自然・文化満喫、物産購入も

 大型客船の「コスタヴィクトリア」(イタリア船籍、7万5166㌧、全長約252㍍、乗船客定員2400人)が6日、約2千人の乗船客を乗せて、奄美市の名瀬港に入港。
上陸した乗客らは、思い思いに奄美の自然や文化を満喫した。同船の寄港は2014年から今回で3年連続。

 入港後に開かれた歓迎セレモニーで、花束を受け取ったアルフレッド・ロミオ船長は「温かい歓迎をうれしく思う。来年以降も、多くの人を連れてここに戻ってきたい」と返礼した。

 大型連休中に横浜港を出発し、韓国・済州島、長崎・佐世保、奄美大島を巡る7日間のツアーで、参加者のほとんどが日本人。上陸した乗船客らは、バス、タクシー、レンタカーなどを利用し、それぞれ島内観光に出発した。

 ㈱しまバスによると、同日はマングローブ、金作原原生林、各地の海岸や黒糖焼酎工場など、島内北部、南部の各スポットを回るツアーバスを12台準備。約400人が希望ツアーを選択し、各地へ向かった。また、名瀬市街地と港を結ぶシャトルバスを全35本運行させた。

 港内に建てられた販売ブース内では、大島紬の関連商品や、菓子類、黒糖焼酎などの物産品が並び、観光から戻った人らでにぎわい、土産袋を手に、船内に乗り込む人が多数見られた。

 東京都在住の阿久沢佑介さん(36)は「北部方面を観光し、土盛海岸の美しさに感動。鶏飯もとても美味しかった。今回は数時間だったが、機会があればまたゆっくり観光したい」と満足げな感想。出港時のセレモニーでは、船上各階のデッキに立った大勢の人を前に、関係者らが島唄や踊りで見送った。