2016年産奄美プラム出荷協議会が開かれた(19日、大和村産業振興センター)
収穫時注意点呼びかけ
共販目標20㌧品質例年並み
2016年産奄美プラム(スモモ)出荷協議会(JAあまみ大島事業本部主催)が19日、大和村産業振興センターであった。今期の共販取り扱い目標は20㌧(前期実績23・9㌧)、キロ当たり単価は400円(同443円)、金額800万円(同1058万円)。今月27日から集出荷が始まる予定だが、行政各関係者からは、引き続きミカンコミバエ防除のため、落下果実の適正処理の徹底などが呼びかけられた。
JAによると、14年(2014年)の台風でいったん低下した樹勢は、昨年から回復傾向。着果状況は、寒波が例年より遅く来たため、開花時期が遅れたほか一部、後半時期に開花した花の果実は、肥大の日数が足りず小玉傾向にあるが、品質面では例年通りの仕上がりを見込んでいる。
地区別の共販量目標は、大和村が15・3㌧(前年実績20・8㌧)、名瀬3・7㌧(同2・8㌧)、龍郷0・9㌧(同0・3㌧)。
販売対策では、宅配強化を継続し、相対販売による価格安定を図る。大和支所管内産については、昨年同様に認証マークによる差別化で有利販売に努める。
収穫後の注意点などについて、県大島支庁農政普及課・中村一英係長は「着色し落下したスモモなどは特に注意して廃棄してほしい。21週間ミカンコミバエの誘殺ゼロが続いているが、スモモもミバエの入りやすい果実。また、台風のシーズンにも備え、かいよう病などの害虫予防や、支柱立てなど対策をお願いしたい」と話した。
今後は適期収穫を行い、26日に大和村湯湾釜の選果場で目ぞろえ会を実施するほか、6月7日、同会場で出発式を予定している。