徳之島町「学士村塾」開講

8年目となった徳之島町「学士村塾」の塾生たち=21日、町生涯学習センター

延べ140人受講、学力向上へ

 【徳之島】2016年度徳之島町「学士村塾」開講式(町教育委員会主催)は21日、町生涯学習センターであった。今年は6校区7会場の「土曜の部」に106人、2会場の「平日夕方の部」に34人の延べ計140人の小・中学生が受講を登録。「先人の生き方に学び勉学に励む」など塾生憲章を唱和し、決意を新たにした。

 同塾は、小・中学生に自学自習の習慣をさらに定着させ、学力向上を図る一つの機会に―と2009年度に町教委主催で開始、今年で8年目。町内の学識経験者や町職員らを講師に、▽土曜日の部は自治公民館など7会場で午前9時~正午(長期休暇中除く)▽「平日夕方の部」は2会場で月~金曜日午後4時半~同6時半に実施される。

 開講式には塾生や保護者など含め約160人が参加。秋武喜一郎教育長は、約百年前の旧亀津村を中心に多くの旧帝国大(現・東京大など)進学者や法曹界、経済界、学術研究者など優れた人材を輩出し「学士村」と注目された歴史、背景にあった親たちの「ヤンキチシキバン」精神の教育風土なども解説。「学力は人生の扉を開ける〝マスターキー〟」と強調、保護者たちには同精神の再興も促した。

 塾生代表の松本芽衣さん(花徳小4年生)のリードで、①先人の生き方を学び、勉学に励む②将来の目標実現に向け一生懸命努力する―など「塾生憲章」10項目を全員で唱和して決意。講師陣への委嘱状交付、塾の概要説明があった。

 登録塾生数は前年度比約46人減った。