徳之島町 地域おこし協力隊第1号

徳之島町地域おこし協力隊第1号の丸山さん(福岡市出身)=23日、同町

ICTで活性化を

 【徳之島】徳之島町地域おこし協力隊第1号の丸山勝司さん(42)=福岡市出身=への委嘱状交付式が23日、同町役場であった。ICT(情報通信技術)系企業の業務出張を通じ約3年前から来島。「人も環境も好きになった。ICTを通じ島の活性化に協力したい」と抱負を述べた。

 総務省の同協力隊制度(2009年制度化)を活用し、意欲にあふれた「人財」を積極的に受け入れ、定住・定着の促進が目的。同町第1号の丸山さんは、九州・沖縄の各地域でICTを活用した地域の課題解決事業、観光振興事業などのコンサルタント業務に携わった。徳之島は約3年前からICT業務関連で来島している。

 高岡秀規町長から委嘱状を受けた丸山さんは「第1号として身の引き締まる思い。地域の皆さんと協力し合いながら、いろんな問題を一つ一つ解決したい。特にICTを通じ島の活性化に取り組みたい」と抱負を述べた。

 町当局によると、具体的には、地方創生加速化交付金事業も活用。幅広い業種の企業関係者らの来島時、情報交換や協働もできる「コワーキングスペース」の設置運営案を民間から公募。施設は町の遊休施設の活用も検討材料に町が整備・確保。丸山さんは同設置・運営にも協力していく。契約は非常勤で1年更新(最長3年間)という。