米国中学生が空手初体験

初めて空手を体験、岡江君の横に立ち基本動作の突きを教わる2人(後列左がクーパー君、同右がアシュトン君)

日本の伝統武道に触れる
ナカドゥチェス市交流事業 一緒に突きや蹴り

 米国テキサス州ナカドゥチェス市から奄美市との国際交流事業で来島している中学生の生徒2人が24日、奄美市名瀬にある剛柔流空手道輪内心道館(里島正志館長)の練習に参加した。道場生らによる形の演武を見学したほか、一緒に突きや、蹴りなどの基本動作を体験して、日本の伝統武道に触れた。

 参加したのは、クーパー・ジェローム君(13)と、アシュトン・スチュアート君(12)の2人。きっかけは、アシュトン君のホームステイ先にいた岡江兼成君(14)の誘いから。

 前日の23日には、組手も経験したという2人は、岡江君の英語でのアドバイスや、周りの生徒らの動きも参考に、掛け声に合わせ、突きや蹴りの練習のほか、『運足』と呼ばれる基本歩法も教わった。

 また、岡江君を含めた全国大会出場選手3人による、団体形の演武も見学し、2人は一つ一つの動きに興味深い眼差しを向けていた。
 体験後、クーパー君は「やりたいと思っていた空手をできてうれしかった。とても良い経験ができた」。アシュトン君は「とても面白かった。形の動きはとても力強くて驚いた」とそれぞれ感想を語った。

 2人の住むナカドゥチェス市は、奄美市(旧名瀬市)が1995年から姉妹都市盟約を結ぶ都市。例年、生徒同士は互いに、訪問・滞在をしながら交流を図っており、21日に14人の中学生が来島していた。31日に離島するという。