集落パレードで豊作祈願

集落パレードで豊作を祈願した住民たち=29日、天城町松原上区

天城町松原上区
みこしや踊り連など練り歩く

【徳之島】天城町松原上区集落(田畑時宗区長、約350人)で29日午後、恒例の豊年祭があった。気温30度前後の炎天下、みこしや踊り連など住民約80人が集落を練り歩き、農作物の豊作を祈願した。

松原上区は住民たちの絆で「豊年祭」「浜下り」「敬老会」の3大行事の伝統を守り続けている集落。昨年までのサトウキビ4期連続不作から回復し、子牛も高値取引が続くなか、田畑区長(63)は「昔からの伝統行事を守り農作物のさらなる豊作に」と気を吐いた。

一行は、子どもみこしを先頭に午後1時すぎ地区公民館を出発。目抜き通りの要所要所や沿道広場などでは、給水・休憩も兼ねながら踊りの輪も広げ「豊作の年に」と願い合った。車両荷台に人も乗せていた名物の〝花車〟は中止した。
 
パレード後の公民館では、住民総出の集落総会と「豊年祈願祝賀会」でも親睦を深め合った。