大和村消防団S―KYT研修会

大和村消防団がS―KYT研修会。全員で確認する「指差し唱和」実技訓練

危険予知の重要性学ぶ
公務災害減へ 講習や実技訓練も

2016年度S―KYT(消防団危険予知訓練)研修会(県市町村総合事務組合・消防団員等公務災害補償等共済基金共催)が29日、大和村防災センターであった。同村消防団員49人が参加。危険の多い消防団の活動における危険予知の重要性を学んだ。

S―KYTは、災害現場活動に従事する消防団員が安全確実に作業を遂行するため、活動時の一場面を描いたイラストやシートなどを使い、現場に潜む危険と対策について話し合い、考え合うなど、安全を先取りするための訓練。消防団員の公務災害を減らそうと行われている。

同基金から講師として岡松弘明さん、藤津誠さん、松尾勝治さんの3人が来島。昨年は宇検村でも実施しており、大和村消防団は5分団49人が在籍しており、同研修会を実施するのは今回が初めてという。

研修では「今は一般企業でもKYTを行うところが増えているが、消防団の危険度と状況の多様性は一般企業とは異なる。消防団ならではの危険予知が重要」と指摘。実技講習では一つ一つ指差しと呼称で安全を確認する「指差し呼称」や、グループ全員で確認する「指差し唱和」、団員の健康チェックのやり方などを実践した。

同団の森田昌敬団長は「県の団長研修会で研修を受けたことで、ぜひ大和村の消防団のメンバーにも受けてほしいと思った。比較的若い団員も多いので、研修をきっかけに、一人一人が活動に積極的になり、自己判断力が上達すれば。今回の研修内容は、今後の訓練でも定期的に実践していきたい」と語った。