奄美のわらべ歌収録CD作成

CD「子どもたちと楽しむ 奄美のわらべ歌30選」を持つ嘉原さんと、あまみ子どもライブラリー会員

子どもに歌って聞かせて
あまみ子どもライブラリー

子どもが対象のおはなし会を開くなどして活動している、あまみ子どもライブラリー(嘉原カヲリ代表)は、奄美のわらべ歌を収録したCD「子どもたちと楽しむ 奄美のわらべ歌30選」を作成した。奄美で方言を流暢に話せる人が少なくなる中、嘉原代表は「子どもに聞かせるのではなく、奄美の大人が聞いて覚えてそれぞれの地元の言葉で子どもに歌ってあげてほしい」と話している。

保育現場で働いたという嘉原代表の著書「わらべ歌を子育てに~奄美わらべうたの伝承と実践~」の中で紹介している、奄美のわらべ歌を収めた。歌声だけのものを中心に、伴奏入りやカラオケなど計40曲を収録。

曲は▽となえうた▽てあそびうた▽からだあそびうた▽まりつきうた▽じゃんけんうた▽おにあそび▽こもりうた―の7ジャンルに分けた。嘉原さんのほか、あまみ子どもライブラリーの会員が歌を担当、唄者として活躍する前山真吾さんが三味線で伴奏している。

同書の中でわらべ歌は解説や楽譜を付けるなどして紹介していたが、歌い方をわかりやすくするため、要望などを受けてCD作成を計画。CDのブックレットには、わらべ歌に共通語訳も添えてある。

あまみ子どもライブラリーは、奄美では奄美のわらべ歌や昔ながらの手遊び、民話などを知る人が少なくなってきているとし、このCDがそれらの掘り起こしのきっかけになることを願っている。

また嘉原代表は奄美の方言の消滅を危惧しており、親世代に対して「親の言葉が子どもに一番伝わるので、子どもたちなど次の世代に島口(方言)を伝えてほしい」と求めている。

CDは1千円(税込み)。奄美市名瀬内の書店などで購入可能。問い合わせは嘉原さん(TEL090―7466―1791)へ。