キッズコーナー供用開始

1日から供用開始した「せとうち海の駅」のキッズコーナー

子ども・子育て支援充実へ
「せとうち海の駅」に設置

 人口減少対策に取り組む瀬戸内町が同町古仁屋の「せとうち海の駅」2階にキッズコーナーをこのほど設置、1日から供用開始した。雨天時に子どもを遊ばせる場所を提供し、子育て世代の交流機会を設けることで、子ども・子育て支援の充実を図る方針だ。

 同町は1980年以降人口減少が続いることから、昨年度末に策定した総合戦略では、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるまちづくり」を掲げる。14年に63人だった出生数を、19年住民基本台帳ベースで90人、「結婚・出産・子育て環境満足度」を70%(19年住民アンケート)に目標を設定している。

 子育て環境施設整備事業(町単独)で予算は100万円。約60平方㍍の敷地に、マルチ遊具やドームクライミング、ソフトブロックなどの遊具を設置。床にはソフトマットやサイドガードを設け、子どもの安全に配慮している。

 同日は雨天だったこともあり多くの親子連れが集い、子どもたちは各遊具で思い切り遊ぶ姿がみられた。同町古仁屋在住の政岡紀美恵さん(36)は、「雨の時に遊ばせるところがなかったので、こういった施設は助かる。同世代の子どもを持つ親も集うので、情報共有などもできる」と喜んだ。

 同町は9月頃に、キッズコーナー近くのフリースペースを利用し、健康相談などを行う窓口の設置も計画中だ。町商工観光課の田中秀幸課長は「若い人たちに来ていただき、意見交換の場として利用してほしい。子育て環境を整備し、子どもの増加につながれば」と話した。