「唄う島」アピール

奄美大島の魅力を発信する新ポスターの完成記者会見がAiAiひろばで開催された

奄美大島のポスター完成 新たなテーマ性で奄美ブランド発信
観光物産協

 奄美大島観光物産協会(谷芳成会長)は1日夕、奄美大島の魅力を内外に売り出す新ポスターの完成記者発表会を奄美市名瀬のAiAiひろばで開いた。ポスターの作成・活用は、島内5市町村と関係団体が連携して事業を展開する奄美大島DMO観光ブランド「あまみっけ。(奄美景)」のさらなる発信が目的。「唄う島」との新たなテーマ性を持たせたポスターで、島内外へ向けて奄美の魅力をPRする。

 近年のインターネット等の普及で旅行者がそれぞれの地域情報を得やすくなり、より戦略的な観光情報等の発信が求められる中、奄美大島では5市町村が観光客目線に立って「島単位」で連携しながら島外への効果的な情報発信を図るため、昨年度から奄美大島観光物産協会を主体とした「奄美大島版DMO」の策定事業(国の地方創生交付金を活用)に取り組んでいる。

 新ポスター作成も事業の一環。奄美大島の魅力さらには「伝え残したいもの」(シマの宝)を海・産業・動植物・ヒトと集落・山と川の分野別に5種類の異なるポスターで表現。「唄う島」をキャッチコピーとしている。

 同協会事務局は、「自分たち(奄美大島)の魅力はこうしたところにあるということを、ポスターを通じて島の人たちに共通認識を持ってもらい、それを島外に発信していけたら」と、島の魅力の再認識など観光振興に対する島民の機運醸成のツールとしてもポスターを役立てたい考え。

 B1サイズ100セット(500枚)、B2サイズ50セット(250枚)を作り島内外の観光施設やイベント等で活用していく。

 同日の完成記者発表会には谷会長をはじめ、5市町村の首長も出席。谷会長は「この事業が新たな観光ニーズを創出し、奄美大島の経済、地域の活性化に役立つことを期待したい」とあいさつ。

 首長らは「5市町村が連携し、奄美大島の観光事業について新たな視点から見直しを行ったことは非常に画期的」(徳田康光龍郷町長)、「5市町村それぞれの特徴がポスターで表現されており、それを一緒に発信することで観光面での相乗効果が発揮できる」(鎌田愛人瀬戸内町長)などとそれぞれ期待を込めた。