農産物加工センターのお披露目会が開かれた=和泊町=
施設内の機器使い調理
和泊町
【沖永良部】今年度から稼働している和泊町農産物加工センターのお披露目会が1日、同センターであった。福祉施設や各集落の関係者らが見学。施設内の機器を使って調理された手料理も振る舞われた。
地元の農産物の有効利用と新商品の開発が目的。国の地方創生地域資源高付加価値化事業を活用し築40年を超える旧給食センターを再整備した。
建物面積は約250平方㍍で、内部はメインの加工スペースと野菜等の前処理場、味噌加工スペースに分かれている。町研修センターにあった既存の加工機器を移設したほか、新たにスチームコンベンションオーブンと急速冷凍庫を購入した。
この日は、町生活研究グループ(外山成子代表)のメンバーが、鶏の照り焼きや肉じゃが、ふくれ菓子などを準備。見学者に料理を振る舞いながら建物を案内し、使い勝手や食品の安全性などをPRした。
同町の福祉施設に勤務する中田美和子さん(41)は「これだけの設備があれば、料理のレパートリーも増える。使い勝手がよさそう」と話した。
同町役場経済課の武吉治課長は「地元で取れた野菜を加工し保存することで、いつでも味わうことが出来る。立地も良いので多くの住民に活用して欲しい」と語った。