七十路夫婦3度目の日本一周旅へ

車による3度目の日本一周の旅に出発した樺山巌さん・イツ子さん夫妻=4日、天城町平土野港

金婚記念にも 車中泊で2カ月余
伊仙町の樺山巌さんイツ子さん

 【徳之島】「気ままな旅で思い出の名所旧跡も再訪したい。同じ旅を続ける人々との出会いも楽しみ」。伊仙町伊仙の樺山巌さん(75)とイツ子さん(72)夫妻が4日、車中泊を中心に2カ月余をかけて車で全国を巡る3度目の日本一周の旅に出た。〝人生夫婦旅〟さ中の今月26日は、50回目の結婚記念日となることにも気づき、「金婚記念の祝杯もあげたい」と笑顔を輝かせた。

 日本一周の旅は、高齢の母親の面倒を見るため大阪のクリーニング店を廃業しUターンを決めた1991年と、巌さんが地元のLPガス販売関連団体を定年退職した2001年に続いて3度目。夫婦そろって旅好きでその思い出が頭を離れず、イツ子さんの古希も記念して計画し15年ぶりの挑戦に。

 樺山さん夫妻は4日正午すぎ、友人や徳之島観光連盟関係者らに見送られ天城町平土野港からフェリーでまず奄美大島入り。臨機応変に2人の気のおもむくまま同島を巡った後、イツ子さんの郷里の薩摩川内市で墓参し、過去2回同様、高速道路は使わずに日本列島を北上する。

 基本ルートは前回と同じ時計回り。長崎や北九州を経て日本海沿岸山陰を北上、北陸方面からは大阪に横断して子・孫・ひ孫らと再会。長野県上高地や富山県の立山アルペンルート・室堂、新潟県佐渡島や北海道利尻・礼文各島にも渡って気の向くまま滞在する。北海道一周後は本州太平洋岸を南下する。日程は過去2回同様に2カ月余を予定、8月10日ごろの帰島を目指す。

 日本一周の旅の〝足・宿〟となる愛車は8人乗りのミニバン(全長4・6㍍)。後部席は撤去して就寝スペースを確保。自炊用のガスコンロや着替え、薄い布団などを積んだだけ。過去2回の経験から2人は「各地にある『道の駅』では新鮮な特産食材が手に入るほか、風呂・トイレ・コインランドリーも備え、駐車場も24時間利用できる。同目的の旅行者も多く、出会い・語らいも楽しい」。日ごろは共にグラウンドゴルフで鍛えており、「そろって健康であれば4回目も考えるかも」とイツ子さん。

 今回は、高齢運転者マークとともに「日本一周ようりようり(ゆっくりゆっくり)の旅。奄美群島を世界自然遺産へ」などPRシールも車体に張った。平土野港には観光連盟の中川拓郎副会長らも駆け付け、「日本一しています」とプリントしたペアのポロシャツ、観光PR用のパンフレットと加工黒砂糖商品などを贈呈して激励のエールを送った。