放課後児童ク運営開始

児童に宿題を指導する「トワイライトスクールのほほん」の瀬川兼代さん(中央)=和泊町=

和泊町シルバー人材 ボランティア団体と連携
会員派遣検討「高齢者活躍できる場」

 【沖永良部】和泊町シルバー人材センター(南実一理事長)が、同町のボランティア団体「トワイライトスクールのほほん」(代表・瀬川兼代)と連携し、放課後児童クラブの運営を今年度スタートさせた。事業所は、「のほほん」が活動していた同町立内城小学校図工室を利用。シルバー人材センター事務局は「これまで活動していた団体からクラブ運営のノウハウを学び、高齢者が活躍できる場を作りたい」と話した。

 町からの補助金146万7千円とクラブ利用者の負担金で運営し、これまで無償で活動していた「のほほん」側に人件費が支払われる。同センターでは、国頭小学校区への放課後児童クラブ開設を視野に入れ補助金の一部でニーズ調査を行うほか、センターに登録している会員の派遣も検討している。

 「のほほん」は、放課後に児童が安心して過ごせる場を提供しようと、5年前に保護者らが中心となって立ち上げた。現在、保育士経験者を含む9人のメンバーが交代で勤務し、小学1~3年生の児童13人(内城小11人、大城小2人)を受け入れている。

 9日は、メンバー2人が児童6人の国語や算数の宿題を指導したり、おやつを食べたりしながら放課後を過ごした。
 指導員の桂玲子さん(39)は「利用者は共働きの人が多い。自分も利用者の一人。娘が一人っ子なので、クラブにいると多くの児童と触れ合えるのが良い」。

 瀬川代表は「いままではボランティアだったので、メンバーに報酬も払えないし備品も実費で購入していた。いまは人件費なども出るようになったのでうれしい。シルバー人材センターと協力して子ども達の成長を支えていきたい」と語った。

 クラブの活動日は、授業日の授業終了後から午後6時まで。参加費は1時間50円で、入会時の登録料6千円などが必要。