上野紋さんの名司会の後に、いねすり節をうたう沖永良部出身の前田博美さん。右側は沖縄芸術大学の後輩が伴奏
お昼時にあわせてお客さんが行列をなす与論島のもずく天ぷら「とおとうがなし」
【東京】東武百貨店船橋店で9日から15日まで同百貨店では初の試みとなるイベント「奄美・沖縄の物産展」が開かれている。奄美から18社が参加。初日には朝山毅市長も応援に駆けつけたこともあり、食品などの売り上げは好調だ。連日、午後1時から4時には沖縄から愛彩=あや=さん、奄美からは牧岡奈美さん、前田博美さん、すもも、寿里さん、中村瑞希さんが自慢のノドを披露する。
このイベントは、数年前まで同百貨店池袋店が、奄美単独の物産展を行っていたものを、今年から初めて沖縄とジョイントさせたもの。
奄美群島観光物産協会の市田敏也物産部リーダーは「奄美・沖縄世界自然遺産候補地登録を2018年に見据えたイベントをようやく、この東武百貨店船橋店で実現できた」と喜び、各島のセレクトショップも含めて奄美群島全島から食品や物販が出品されていることを話した。
また、個人的に奄美ファンでもある東武百貨店船橋店の販売推進部催事課・堀越昇担当課長は、「池袋のように単独ではできないものの、奄美・沖縄世界自然遺産登録候補地の話題もあり、いち早くイベントを行うことで、マスコミの話題に上ったり、今後も両地域で、合体してイベントができるように継続できるといいですね」と期待する。
食品では龍郷町の「それいゆふぁーむ」のヤギミルクやタンカンスムージー、徳永製菓の奄美かりん糖が人気を集め、与論町の「とおとぅがなし」のもずくてんぷらには行列も。また、喜界町の白ゴマ(南村製糖)、たんかんショコラロール(Unaited islands Amami)、お食事処では瀬戸内町の「レストランてやん」の鶏飯などが「おいしい」と声を集めていた。
沖縄から出展している吉浜サンゴの奥原稔子さんは「奄美とは20数年前にも群馬県前橋のすずらん百貨店で一緒に出展していましたよ。私たちは兄弟だから、仲良くできるし、一緒に世界自然遺産になるといいねえ」と手放しの喜びを語った。
同店では15日までに4千万円の売り上げを目指す。