県奄美パーク・田中一村記念美術館で行われたフロアトーク
作品誕生秘話や思いも
フロアトーク、作家が解説
奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館(宮崎緑館長)で5日から行われている「県美展・奄美関連作家展」(同館主催)のフロアトークが12日、同館企画展示室であった。県美展入賞者らが参加し、作品制作の経緯や作品に込めた思いを解説。奄美群島の芸術振興を目指し、作家同士で交流する姿が見られた。
県美展は県内の美術振興を目指し、春の総合芸術展として広く親しまれている。奄美群島からも多くの作家が作品を出品しており、今年は42人(昨年は29人)が入選しており、フロアトークには約20人が参加した。
宮崎館長は「毎年こうして作家展を開いているが、みなさんの思いが伝わるような、深みのある作品が多くなっているように感じる。これをきっかけに、次世代の文化をつくるとともに、みなさんも更なる次のステージに登ってもらえたら」とあいさつした。
フロアトークでは作家本人が作品について解説。写真部門では撮影場所や撮影した状況などを紹介し、「自分でもお気に入りの写真になった。今回入賞したということを、(モデルとなった)おばあちゃんにも伝えたら喜んでくれた」というエピソードも。また、美術部門では作家が「絵は生きがい。これからも奄美を描いていきたいし、若い人にももっと勉強してほしい」と語る姿も見られた。
同展は26日まで開催(休館日15日)。観覧無料で、時間は午前9時~午後6時まで(最終日は午後4時まで)。
問い合わせは同館電話0997‐55‐2635まで。