夏味覚ウニ漁シーズン到来

午前中に収穫したウニの身を掻き出す作業を行う人々(2日午後、小浜海岸)

量、例年より少なめ


奄美の夏の味覚・「シラヒゲウニ」の漁は1日から解禁(8月30日まで)され、前日に続き真夏日となった2日も、各地の海岸には多くの人が収穫に訪れた。奄美市名瀬の大浜海浜公園の小浜海岸でも、午前中から素潜りなどで獲れたウニが次々と水揚げされ、仮設小屋では、暑さをしのぎながら、殻割作業をする人たちの姿が見られた。

同海岸では例年同様、名瀬漁協の組合員らが数日前からブルーシートなどを張り、作業小屋を準備。獲れたてのウニを専用器具で割り、海水で注いだ身をビンなどに詰める作業を行っていた。

5年ほど前から、毎年期間中ウニ漁をしているという、60代の女性は、午前8時から3時間ほど海に入り収穫。「例年より少ないのか、長い時間ウニを探し回った。楽しみしている子どもらにも分ける予定だが、あと何日獲れるのか…」。家族らと訪れていた30代男性は「今年の量は少ないかも。食卓に並べ、食べるのが楽しみです」と語った。

2月に開かれた奄美大島海区漁業調整委員会(茂野拓真会長)第228回委員会で、シラヒゲウニ漁の許可期間について、各漁協への実態調査、放流実績、今後の対応などに関するアンケートをもとにした協議の結果、7~10月までの現行を短縮し、今年から許可期間は7・8月の2カ月となっている。