小湊小で落成式

小湊小学校落成式でのテープカット。祝福の拍手が沸き起こった

児童らによる、振りを付けながらの歌の披露

新校舎完成、地域で祝福

建物の老朽化などを理由に、2014年4月から改築事業が進められてきた奄美市名瀬の小湊小学校(外戸口浩春校長、児童数17人)の新校舎がこのほど完成した。2日に行われた落成式には、朝山毅市長や地域住民など約200人が参加。児童らによる歌の披露なども行われ、関係者全体で完成を祝福し

同校の校舎改築事業は、築年数50年以上で経年劣化による老朽化が著しいことから決定。学校施設の耐震化事業の一環として国の「学校施設環境改善交付金」事業を導入。15年6月に着工し、4億7700万円の総事業費をかけて今年5月に完成した。鉄筋コンクリート造の延べ床面積1225平方㍍で、2階建て。1階には校長室、職員室をはじめ事務室、保健室、会議室。2階には教室や音楽室、図工室などがある。

外戸口校長は関係者や地域の人などの協力に触れ、「新校舎の完成をたくさんの地域の人や保護者に祝福してもらえた。本校は、今年度144周年を迎える。伝統ある小湊小学校が栄え続けるために、今後も児童を増やす取り組みに力を入れていきたい」と語った。

6年の泉沙葉羅さんは方言であいさつをしたあと「このような素晴らしい校舎を造っていただき、ありがとうございます。今までと違う景色を楽しみながら、勉強に取り組みたい。新校舎最初の卒業生になるが、たくさんの思い出を作って充実した小学校生活を送りたい」と代表の言葉を述べた。

式の後は新校舎の見学があり、地域の人や保護者は旧校舎を思い出しながら、新しい学び舎の完成を喜んだ。