島の活性化 中学生がアイデア発表

沖永良部島の活性化案を提案する中学生ら=和泊町=

「アートで島の良さ伝える」
和泊中プロジェクト

【沖永良部】和泊町立和泊中学校(村山英哲校長 生徒数165人)の3年生60人が考えた「住みたい・働きたい・紹介したい魅力あふれる沖永良部島プロジェクト」の発表会が3日、同校体育館であった。生徒らは「アートで島の良さを伝える」「スタンプを集めて商店街を活性化する」などのアイデアを提案した。

郷土学習の一環で、沖永良部の魅力について考えようと開催。発表に向け、3年生全員に将来についてアンケートを実施したり、同町役場企画課の職員や町づくり協力隊とワークショップを開いたりして、アイデアの参考にした。

この日は、日曜参観で保護者や地域住民も会場に集まった。発表されたプロジェクトは、スタンプ集めで観光客の増加と商店街の活性化を狙う「集めて!当てよう!Welcome to Okinoerabu」や、イベント開催で島を盛り上げる「enjoy イベントアイランド」、農業などの技術を島で学べる「未来へ突き進め!島人大学プロジェクト」など九つ。

「Welcome to おきのえらぶアートプロジェクト」を提案したチームは、▽港の壁に中高生で絵を描く▽クイズを作って観光に「楽しみ」をプラスする―などの具体策を挙げたほか、沖永良部をPRする自作のキャラクターを紹介。期待できる効果として「アートで港の雰囲気が良くなり島全体に活気を与えることが出来るし、観光客に沖永良部を知ってもらうきっかけになる」と述べた。

同中3年の寺原志緒さん(14)は「3年生全員に行ったアンケートで、大学や仕事がないために3分の2以上の人が『将来は島を出て働いている』という結果が出た。多くの人が島に残るためにはどうしたらいいか考えながらプロジェクトを立案した。まだまだ知らないことがたくさんあるが、知識を積んで実現させたい」と話した。