珍しい「緑の夕日」

奄美市名瀬・大熊展望公園で「グリーンフラッシュ」現象=4日午後7時29分(吉行秀和さん提供)

吉行さん撮影に成功
「夏の方が見られること多い」

奄美市名瀬の大熊展望公園で4日、日没直前の太陽が緑色に見える「グリーンフラッシュ」現象を大島北高校勤務・吉行秀和さんが撮影した。「見られるかもしれないと思った」と語る吉行さん。同じ場所でグリーンフラッシュを目撃したのはこれで4度目だという。

グリーンフラッシュとは大気のプリズム効果による「色ズレ」に起因する現象。日没と日の出の際、上側の青系統の色のにじみだけが見える瞬間の存在がグリーンフラッシュの正体。非常にまれな現象だという。観察条件は、水平線・地平線が見渡せて、大気の透明度が高いことなどが最低条件とされている。

吉行さんは「夏の時期の方が見られることが多い。奄美大島では年に2、3回グリーンフラッシュが目撃できる」と話した。奄美の自然を撮影する機会が多いため、何度も目撃してきたという。今まで撮影した作品は、きょら海工房で展示をしており、月に一度写真の入れ替えを行っているとのこと。

海外の「グリーンフラッシュを見ると幸せになれる」との言い伝えに吉行さんは「だから何度も目撃できるのかもしれない」と笑いを浮かべた。