節田小で着衣水泳

悪天候の中、ペットボトルを使用して浮く児童ら=提供写真=

天候の影響で簡単に流されてしまうことも
海の怖さを体験

奄美市笠利町の節田小学校(児童数42人、川畑芳雅校長)は9日、奄美海上保安部の職員を招き、海の安全教室と着衣水泳を行った。当日は波が高く、着衣水泳中にも流されようとする児童がいるなど、実際の体験を通して良い経験となった。

始めに離岸流についてのDVDを視聴。市教育委員会指導主事の当田進一さんの話に耳を傾けた。実際に離岸流に流された際には、海岸と平行に泳いで離岸流の流れから脱し、そこから岸を目指して泳ぐことなどを学習。

続いて、近くの海岸で実際に着衣水泳を行った。波が高いことから、泳ぎが得意だという5・6年生の代表が実施。ペットボトルを使用して、頭の下に置いたり、服の中に入れたりするなど、海の上で長い間浮いていられるか挑戦した。その後、溺れている人を、ペットボトルを使用して救助する方法を海上保安部の人が実演。無理に泳いで助けに行かないことなどを学べた。

着衣水泳で代表に選ばれた5年の長谷川蒼大くんは「ペットボトルは抱いている方が浮きやすかった。この学習を生かせたらいいけれど、生かす機会はない方がいい」。同年の篠原一誠くんは「ペットボトルで浮いているのは短時間でもきつかった。気が付いたら自分が沖の方へ流れていた。他にも砂浜の方へ流されている人がいた」と、学習中に流された体験を話した。

当日は台風の影響から波が荒くなっており、天候の影響で簡単に流されてしまうことを、身を持って学ぶ学習となった。