鎌を入れる安富祖久明副理事長=知名町=
工事地鎮祭 地上5階建て現病院隣に
来年11月完成予定
【沖永良部】医療法人徳洲会(鈴木隆夫理事長)が運営する沖永良部徳洲会病院の新築工事地鎮祭が10日、知名町の建設地であった。関係者など約40人が出席し、工事の安全を祈願した。離島病院の建て替えは徳洲会グループで初。2017年11月に完成予定。
既存施設(築26年)の老朽化に伴う建て替え。新しい建物は、現病院の隣接地に建てられる。鉄筋コンクリート造り地上5階建てで、敷地面積8669・67平方㍍。延べ床面積6881・55平方㍍。耐震構造を採用。総事業費は約30億円。現病院は解体し駐車場として整備する。
設計面では「安心・安全に過ごせる施設」をコンセプトに、水道水の硬度を軟化する給水設備や台風被害などから守るための防風壁を設置するほか、耐風圧・防水性の高い窓ガラスを使用。地元の業者が修理・点検できるようメンテナンス性も重視した。
神事では、同会の安富祖久明副理事長が鎌入れを行い、参列した禧久伸一郎県議や平安正盛知名町長、伊地知実利和泊町長らが玉ぐしを捧げた。
安富祖副理事長は「地鎮祭を迎え、我々職員は大きな責任とやりがいを感じている。地元住民や行政が『みんなの病院だ』という意識を持ち、厳しい目で育てて欲しい」とあいさつした。