看護福祉専門学校で「夢の扉塾」

「夢の扉塾」で学生たちに話をする山下誠也さん、佐々木みなみさん

海外生活や夢語る
海外で活躍する同年代が講師に

奄美市教育委員会地域おこし協力隊主催の「夢の扉塾」が11日、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校で開かれた。講演は、ドイツで働いている日本人パティシエの山下誠也さん、佐々木みなみさんを講師に招き、同校学生ら約80人の前で、2人は海外での生活や夢について語った。講演後、同じように海外に行ってみたいと話す学生の姿も見られた。

山下さん、佐々木さんは愛媛県の出身で、現在ドイツのフランクフルトIIMORI CAFEに勤めている。ワーキングホリデービザで渡独し、現在は正式にパティシエとして働いている。市地域おこし協力隊・教育委員会生涯学習課の谷よう子さんとドイツで出会ったことがきっかけで、今回の講演に至った。

講演で山下さんは「最初は言葉もケーキの技術も未熟で、迷惑をかけることも多く、辞めたいと思うこともあった。けれど、ここで辞めたら生きていけないという気持ちを持って、今までやってこられた。現在はとても充実している」と話し、学生たちの背中を押した。

佐々木さんは「ドイツで3年間働き、とても満足している。地元の愛媛でお店を出してみたいし、他国でも出したい。ワーホリ制度は30歳まで利用することができるので、アメリカなどにも行ってみたい」と夢を語った。

質問タイムでは、海外生活での気になることや、日本でとった資格が外国でも適用されるのかなど、さまざまな疑問が飛び交い、学生たちの興味は尽きなかった。

調理師養成学科1年の田村京香さんは「初めて知ることもあり、外国への興味が沸いた。パティシエを目指していて、将来はフランスに行ってみたいと思った」と渡仏への明るい気持ちをのぞかせた。