JAあまみ徳之島地区きび部会

秀農家表彰もあったJAあまみ徳之島地区さとうきび部会総会=16日、伊仙町

重点に「単収向上」
単価アップ取組みも必要

 【徳之島】JAあまみ徳之島地区さとうきび部会(嶺山栄二郎部会長、会員約2100人)の2016年度総会が16日、伊仙町のほーらい館であった。優秀農家を表彰し、「単収向上」「担い手農家育成」などを重点にした事業計画を含む全議案を承認。「適期植え付け・管理作業を徹底し、単収向上を図ろう」など5項目のスローガンを採択し、農薬に関する研修会でも交流した。

 徳之島、伊仙両町の会員ら関係者約430人で埋まった。嶺山部会長と同農協の上岡重満代表理事組合長は、今期(16/17年期)産の単収向上に期待を寄せつつ、長年にわたり実質据え置き状態のキビ買い上げ単価(国交付金)の引き上げ運動、交渉の必要性にも言及した。

 15年度事業実績報告によると、同JA徳之島事業本部管内(両町)の15/16年期の生産実績は計10万5272㌧(前期比1万710㌧増)で、過去4年間の記録的減収の影響などで「依然、生産量の回復に至ってない」。一方では徳之島ダムの通水と畑かん整備の急速な進展による、水を使った農業での増収に期待し、「今後はこの水を100%活用し、気象災害に左右されない強い農業体系の構築を」とも強調した。

 石垣島視察研修報告や、スローガン採択に続いて研修会に移り、JA県経済連の関係者がキビ栽培での除草剤の使い方について講話した。

 資料発表された徳之島3町の16/17年期生産見込み量(今月1日現在)は、▽面積3557㌶(前期実績比170㌶減)▽生産量17万3089㌧(3894㌧増)、10㌃平均単収4・866㌧(0・326㌧増)となっている。

 表彰は次の通り。(敬称略)
 ▽生産量部門 嶺山博(徳之島町)、作岡哲二(伊仙町)▽糖度部門 稲田豊和(徳之島町)、徳富春(同)▽単収部門 豊勝正(徳之島町)、常光秀(伊仙町)