自立援助ホームを開所

奄美市名瀬朝仁新町に開所した「青空ホームあまみ」

20160715 ゆずり葉の郷 青空ホーム開所式
自立支援への理解を訴える三浦ホーム長

ゆずり葉の郷運営、朝仁新町に
「家庭的雰囲気で自立促す」

 NPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(喜入博一理事長)が運営する、自立支援ホーム「青空ホームあまみ」(三浦光力ホーム長)が15日、奄美市名瀬朝仁新町で開所した。三浦ホーム長は「様々な事情で家庭の中に居場所がない子どもたちに、ぬくもりのある居場所を提供し、自立を促したい」と話している。

 なんらかの理由で家庭にいられず、働かざるを得なくなった15~20歳の青少年が対象。県内の自立援助ホーム施設としては3カ所目。同NPOの運営としては、同市名瀬長浜町「さざなみの家・あまみ」に次いで2カ所目となった。

 施設は民間の旅館を利用し、定数6に対し現在4人が居住。個室もしくは2人部屋に住みながら、社会自立に向け共同生活を送る。勤務スタッフは4人。

 同日夕、施設内で地元の自治会や関係者を招き、開所式を開催。喜入理事長は、青少年育成のため地域行事などの積極的参加を予定している。温かい見守りを願いたい」と理解を呼びかけた。

 三浦ホーム長は、生活困窮世帯の増加に伴う育児放棄や虐待、学校内のいじめ、不登校など、子どもの取り巻く環境の深刻化を指摘。「子どもたちが本来持っている笑顔を取り戻せるよう、『家庭的な雰囲気のある居場所』を提供し、自立できるよう応援したい」と意欲を語った。