美しい南原海岸に

「海の日」関連で、南原海岸クリーン作戦に汗を流した南区自治会住民たち(一部)=17日、徳之島町

徳之島町南区自治会 住民が人海戦術で汗

 【徳之島】徳之島町亀津の南区自治会(豊田祐也会長)は「海の日」(18日)の関連行事で17日朝、同町南原=はいばる=海岸でクリーン作戦を行った。世界自然遺産登録に向けて環境意識が高まるなか、家族連れなど住民延べ約百人が参加。漂着ゴミ類の回収や除草など、海の環境と景観美化に汗を流した。

 豊田自治会長(38)によると、同関連の美化活動では例年、亀津市街地の海岸・河川部などが中心。南原海岸は南区市街地ら伊仙町方向に5、6㌔。延長約8百㍍の砂浜は、ウミガメの産卵上陸ポイントの一つ。県道沿いの利便性から海水浴や釣りなどスポットにもなっている。自治会は数年ぶりにクリーン作戦対象地にした。

 住民たちは午前7時すぎ南区会館から、それぞれ車に乗り合わせて同海岸へ。地元の建設業関連7社はショベルカー(オペレーター付)など重機を持ち込んで奉仕し、雑草木の除去整理に機動力を発揮して喜ばれた。

 同海岸の保護監視を続ける地元南原集落の岸範繁さん(75)は「過去には進入防止の看板を無視や、ウミガメ産卵地への車の乗り入れや闘牛の散歩(トレーニング)も多かった。集落住民約20人のほとんどが高齢者で漂着ごみ問題は、手に負えないのが現状。ボランティア作業は大変ありがたい」と感謝していた。

 クリーン活動後は同町下久志海岸に会場を移し、伝統の追い込み漁も体験。海の自然に親しみ合い、住民同士の親睦も深め合った。