「マンゴー収穫祭」

JAあまみ徳之島地区果樹部会「マンゴー収穫祭」で関係者=20日、徳之島町

 【徳之島】JAあまみ徳之島地区果樹部会・マンゴー専門部会主催の「マンゴー収穫祭」が20日、徳之島町花徳の隈元与八郎さん(54)の園であった。2年目の同JA共販目標は徳之島3町の専門部会員30戸で約2・75㌧(前期実績約0・25㌧増)、約550万円。出荷協議会も併催し品質管理を徹底した本格収穫を確認しあった。

 JAあまみ徳之島地区果樹部会(松本幸徳会長)は2014年9月に発足、同マンゴー特別部会(栄元豊部会長)は15年産から農協共販を始めたばかり。同島3町の全栽培面積は約12・1㌶。生産者個々の受注販売や庭先売り(直販)が主流だが、JA県経済連・鹿児島くみあい食品㈱を通じ夏季ギフト用に系統販売するという。

 収穫祭には部会員生産者やJA、県・町農政担当が参加。栄元部会長は、今年度の品評会の見送りなどを伝え、共販については改めて「予約販売や庭先販売もあると思うが、共販計画の達成にご協力を」と要望。同JA徳之島事業本部の本田肇園芸課長も「本土産地が不作で、県経済連は徳之島産に期待している。イオン・ダイエーグループでPRできるチャンスで、来期に向けても効果がでる」と強調する。

 県徳之島事務所農業普及課(森啓技術専門員)の生産状況報告によると、県経済連の今年6―7月の取扱量は前年の約50%に半減、平均単価は約140%に。収穫の本格化に向けては「かん水や温度管理、日焼け防止など品質管理のラストスパートを」ともアドバイス。

 花徳農業研修センターで出荷協議会を開き品質管理の徹底を申し合わせた。全体的な作柄としては、開花時期の低温などの影響で全般的に小玉傾向とも。