夏休み「向学塾」開講

徳之島町「向学塾」小学生の部・亀津教室の受講生たち=21日、東区公民館

徳之島町 小学生の部に約60人

 【徳之島】徳之島町教育委員会の学力向上対策事業の一つ、夏休み「向学塾」小学生の部の開講式が21日朝、町内の亀津(東区公民館)、諸田(諸田同)、花徳(前川生活館)の3教室(会場)であった。同日現在の受講登録児童数は約60人。町職員らを講師に来月30日(午前8時半~11時半)まで自学自習(国語・算数)に励む。

 町教委は、児童生徒の自学自習の定着による基礎学力の向上に向けて2009年度から「学士村塾」(毎週土曜日午前、計7会場=夏休みなど長期休暇中除く)を開講中。「向学塾」は、夏休み休業中の有効な過ごし方や異年齢集団での助け合い学習、家庭や地域の教育熱の再興―を願って翌10年度に追加した。

 小学生の部の「亀津教室」開講式には、受講児童30人や保護者ら約50人が参加。秋武喜一郎教育長は式辞で、家庭・地域のかつての教育風土「ヤンキチシキバン」「学士村」精神にもふれ、向学塾に参加させた保護者たちに感謝。児童たちには、イソップ寓話「アリとキリギリス」も例に「夢と目標に向かって頑張ってほしい。進学や就職するときなど、頑張って良かったと思う時代が必ずきます」と励ました。

 受講児童の1人・亀徳小3年生の吉澤あれん君(9)は「勉強が遅いので自分から進んで参加しました。最後までがんばります」と話していた。

 中学生の部は鹿児島大学など大学生らを講師に8月16~30日、町生涯学習センター、東天城中、井之川公民館の3会場で予定。現申し込み者数約40人という。