加計呂麻島いっちゃむん市場

「いっちゃむん市場」の利用者2万人達成セレモニー

利用者2万人達成
観光中の学生に記念品

 昨年11月8日に開所した、瀬戸内町加計呂麻島瀬相の農産物直売所「いっちゃむん市場」(久保徹子店長)は22日、施設での買い物利用者が延べ2万人を達成した。節目の利用者となった長崎大学医学部学生の門松立樹さん(23)には、地元の加工品詰め合わせセットやマンゴーなどの記念品が贈られた。

 門松さんはこの日、学生時代の友人2人とともに来島。来店しソフトクリームを購入した瞬間、くす玉が割られ従業員らが拍手。事前に2万人達成の見通しを聞いていた、同町や同直売所生産者会の関係者らもセレモニーに駆けつけ、達成を祝った。

 今年4月、奄美に仕事で赴任した友人の誘いで同じ学部の友人(24)と初来島した門松さん。「まさか自分が記念の来場者になるとは」と驚きながら、「奄美での観光の良い思い出の一つになりそうです」と声を弾ませた。

 同施設は農産物を利用した加工品開発や野菜の直販、観光案内を行う。フェリーかけろまの待合所前という立地から観光客や待ち合い客の利用も多い。

 施設を管理する同町農林課関係者によると今年3月中旬には1万人を達成しており、開所から1年以内の2万人達成については「予想以上の早さ」(同関係者)と喜ぶ。

 久保店長は「住民利用の定着が大きい。夏のシーズンに向け観光客の受け入れにも努めたい。次回は5万人達成を目指したい」と意気込む。