『暮しの手帖』自宅展示

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のモチーフになっている『暮しの手帖』と手芸品を展示する松さん

奄美市名瀬の松さん
「興味ある人立ち寄って」

 奄美市名瀬の松夫佐江さん(89)は、NHK連続テレビ小説のモチーフとなっている家庭向け総合生活雑誌『暮しの手帖=てちょう=』の過去号や手芸品100点以上を自宅に展示している。松さんは「過去の雑誌が残っていたのは偶然だが、今の時代でも楽しめる本。興味のある人は立ち寄ってほしい」と話している。

 「とと姉ちゃん」は雑誌出版の軌跡をモチーフとしたフィクション作品。松さんは放送当時から好んで視聴していたが、今月18日に当時購入していた同誌との関連性に気付き、自宅に保管していた同誌を発見した。自宅内の展示スペースには1969年発刊の第2世紀第1号から、70~80年代の過去号21冊が並ぶ。そのほか、幼少期から現在も制作している毛糸の編み物など手芸品も数多く展示されている。

 同誌の第1号創刊は戦後間もない48年。松さんは「戦後の何もない時代に作られ、暮らしやすい生活の知恵などを参考にしていた雑誌。NHK連続ドラマやこの雑誌を見て、創刊された時代背景も理解してもらえれば」と話した。

 展示は7月中まで。問い合わせは℡0997・52・5172(松さん)まで。