教職員対象の体験活動研修

奄美の島唄・サンシン体験で熱心に研修を受ける教職員

「今後の教育に生かせたら」
サンシンなど伝統文化触れる

 奄美市名瀬の奄美少年自然の家で26日、「学校や地域で生かせる体験活動研修会」が行われた。同研修会は、大島地区内の公立幼稚園、小・中・高校、特別支援学校の教職員が対象。島唄やサンシン(三味線)など奄美の伝統文化に触れ、参加者らは充実した体験活動を行うことができた。

 教職員自らが実際に様々な活動を体験することにより、体験活動の教育的意義を深め、今後学校や地域での教育活動に生かせることが目的。

 奄美の島唄・サンシン体験では、講師に梶原英代さんを招き、実際に島唄を聴き、サンシンを体験。音階に番号を付け、分かりやすく指導。初めてサンシンを触る教員も、終盤になると手元を見ずに弾くことができるようになった。また、CMで馴染みが深い「海の声」などを練習するなど、民謡だけではなく知っている曲を演奏することによって、よりサンシンに親しんだ。

 フクギ染めのハンカチ作り体験では、ハンカチを自分の思うように絞って模様をつけた。街路樹などに用いられることが多いフクギの木の葉っぱや枝などを煮詰めて、染めていく。初めての体験に夢中になる姿も。完成したきれいな黄色のハンカチに、喜びの声が聞こえた。

 他にもフライパンで作れる本格パン作りや、仲間作りゲームなど、様々な体験活動を実施。今後の教育活動に生かせる貴重な研修会となった。

 初めてサンシンを体験した大和小の福山貴章教諭は「楽器を扱うのがあまり得意ではないが、ピアノより弾きやすい。民謡以外でも奄美のサンシンを演奏する概念がなかったので驚いた。サンシンは今後も練習し、授業に取り組めるようにしたい」と語った。