奄美大島・喜界島マンゴー品評会

喜界島・奄美大島から23点の出品があり、5項目に渡り審査した

高岡さん(喜界町)2年連続の金賞
平均糖度、昨年上回る

2016年度第2回奄美大島・喜界島マンゴー品評会(県園芸振興協議会大島支部主催)が3日、奄美市名瀬の農業研究センターで開かれた。2島6市町村から23点の出品があり、喜界町・高岡果樹園の高岡清信さん(55)が昨年に続き、金賞を受賞した。

品評会は、マンゴーの生産振興と銘柄の確立、生産者間の技術向上が目的。14年の両島のマンゴー生産状況は、生産農家が193戸、生産面積18㌶、生産量100㌧。今品評会の地区別出品戸数は、奄美市6、大和村1、宇検村1、瀬戸内町1、龍郷町8、喜界町が6だった。

審査基準は収穫後5日以内の果実(品種アーウィン)で、1㌔の化粧箱に3玉入り。農業開発総合センター大島支場、大島支庁農政普及課、JAあまみの職員6人が審査を担当し、外観(箱詰め、果皮の着色・障害、玉ぞろい)と糖度の5項目をチェックして採点した。

内容分析による、糖度は平均が15・8度、最高は18・6度。審査委委員長を務めた、同センター久米隆志支場長は「ミカンコミバエの影響で出荷が心配されたが、島外出荷ができるようになり一安心しているところ。今年は台風の影響もなく、順調に生育し、平均糖度は昨年(14・8度)を上回るなど素晴らしいものができた」と評価しつつ、「受賞を逃された人も、栽培管理などを振り返って、今後も、消費者の期待を裏切らない奄美のマンゴーづくりに努めてほしい」などと総評した。

2年連続で金賞受賞の高岡さんは「(受賞を)うれしく思う。自分たちの努力だけでなく、行政の方々などの指導も大きく、おかげで良いものができた」と喜びを語った。

金賞以外の受賞は次の通り(敬称略)。
 ▽銀賞=川村英幸(喜界町)▽銅賞=河上角栄(喜界町)、皛納勇蔵(龍郷町)