観光力向上のアイデアプレゼン

黒糖豆製品入り「ガチャガチャ」を学生に披露する大高生

オックス大大学院生と意見交換 大高生

地域の課題や可能性について高校生自身が提案する、奄美市の魅力ある学校づくり支援事業「オックスフォード×奄美」が6日、同市名瀬の大島高校(池田浩一校長)多目的ホールで開かれた。東京大学に留学中の英国オックスフォード大学大学院生5人が来島。同校生徒と学生らは、同市の観光のあり方について意見を交わした。

島の内外からの意見を踏まえ、未来を担う世代同士が地域の課題解決を互いに探ることが目的。今回来島した学生は、南アフリカ、ポーランド、スウェーデン、インド、バングラディシュの出身という。

学生を前にした課題・探求活動プレゼンテーションで同校生徒2人が登壇。2年・村田夏生さんはスマートフォンの情報提供アプリ「奄美ナビ」の開発を提案。外国人観光客に喜ばれる観光スポットまでの交通手段や案内について「英語だけでなく、多言語用意することが今後必要になる」と英語で説明した。

2年・山本杏子さんは「奄美の食と観光」をテーマに、▽島〇〇グランプリ▽島がちゃ▽島宝探し―の3アイデアを示し、地元食材を活用したスウイーツコンテストを開催して、優秀作品の積極的な島外発信を強調。またカプセルトイ「ガチャガチャ」に特産品を入れてPRする構想を語り、「身近な方法でも奄美色をしっかりとアピールできると思う」と呼びかけた。

それら提案を受け、学生は「リピーターを増やす取り組みも必要」「『二つ目の窓』(河瀬直美監督作)で奄美のことを知った。もっとメディアやインターネット動画を活用してはどうか」などと述べた。

そのほか大学院生の研究発表や参加者とのグループワークも行われた。

進行役を務めた(一社)Glocal Academyの岡本尚也代表は「地元の生徒がこれまで気付かなかった地元の魅力を再認識するきっかけにつながる」と話し、事業の継続化を訴えた。