福岡県青少年の船・徳之島研修エコツアー

福岡県南青少年の船・徳之島研修一行と歓迎の地元関係者=8日午前、天城町平土野港

クロウサギに関心

 【徳之島】福岡県柳川市の小学4、5年生を中心とした第31回福岡県南青少年の船・徳之島研修(むつごろうF・S実行委員会主催)一行が8日朝、鹿児島経由で海路同島入り。天候不良で初日は日程変更を余儀なくされたが、アマミノクロウサギ観察小屋(天城町当部)などを見学。2泊3日の日程で世界自然遺産登録候補の島でエコ交流体験を行う。

 福岡県青少年船連絡協議会や柳川市教育委員会などが後援。次代を担う青少年たちが団員生活やレクリエーション活動を通じて友情を深めながら視野を広げよう―と第31回の伝統を持つ。対象地は毎年新たに選択。奄美群島は過去に奄美大島と与論島を訪れているが徳之島は初めて。青少年層のエコツアーは同島には珍しい。

 一行は児童生徒32人と随行者17人の計49人。天候不良のため定期船は天城町平土野に入港した。港では天城町当局や徳之島観光連盟の関係者が横断幕を掲げて出迎えた。観光連盟の浜口正仁会長は「世界自然遺産登録を目指す徳之島の自然や文化に親しんで欲しい。オリンピックや高校野球も始まっているが、徳之島合宿で金メダルを獲得した人や出場中の人も。みなさんもパワーも吸収して頑張って」などとアピール。

 子どもたちを代表して井口裕章君(柳川小5年生)が「お世話になります。安全に気を付けて研修します」とあいさつ。観光連盟側は「やわらかい加工黒糖」1箱(12個入り70セット)を一行にプレゼントした。

 日程変更を余儀なくされたが、クロウサギ観察小屋では町の担当者を質問攻めにするなど関心を示した。8日は天城町与名間ビーチで終日マリンスポーツを体験し、同町こども育成会との夕食会やキャンプファイヤーなど交流会も計画している。