錦江湾高剣道部徳之島で「夏合宿」

錦江湾高剣道部「夏合宿」一行を迎え〝こけら落とし合同稽古〟で汗を流し合った=8日、亀津中武道館

全国女子団体3位、合同稽古で胸
幾重もの縁で実現

 【徳之島】2016年度全国高校総合体育大会の剣道女子団体で初の3位入賞を果たした県立錦江湾高剣道部(濵田竜一監督)の部員21人が8日、徳之島町に「夏合宿」入り。濵田監督ら亀津中剣道部の歴代監督3人や、亀津中出身の同高在校生などの縁が幾重にも重なって実現。同初日は、建て替え新築された同中武道館(徳心館)のこけら落としも兼ね、島内の中・高生部員らとの合同稽古で交流した。

 錦江湾高一行は濵田監督(52)と部員21人(男子10人、女子11人)に保護者ら含め33人。荒れ模様の天候をついて定期船で来島し、初日は亀津中武道館のこけら落とし稽古に臨んだ。合宿は同町内の民宿と町体育センターを拠点に10日まで2泊3日間の予定。

 初合宿の縁は、濵田監督が2005年度~08年度の4年間、亀津中剣道部と亀津剣道スポーツ少年団を監督指導したこと。そして同スポ少時代の師匠の濵田監督を慕って亀津中から錦江湾高に進学した宮永可威さん(2年在籍)と幸一朗さん(52)父子との交流。また高校・大学を通じ同監督の後輩で、亀津中監督をも後継し現在、長男と長女を錦江湾高剣道部に在籍させている東門卓馬さん(47)=玉龍中監督=。さらには今春まで亀津中監督を務めた山田義修さん(49)=坊津学園中監督=も意気投合して指導応援に駆け付けた。

 こけら落とし合同練習には樟南二高や亀津・天城・伊仙3中学の部員、見学のスポーツ少年団員ら合わせ約100人が参加。全国トップレベルの模範稽古の披露や合同稽古で汗を流し、「技術の差はあっても声を平等に出せる」と基本の大切さも強調。9日は同町体育館に地元小・中学生との合同稽古も交え稽古を本格化する。島外からは金久中剣道部一行も参加予定という。

 濵田監督は「4年間お世話になったことへのお礼と恩返しも兼ねた合宿。島の子供たちとの交流を通じ、離島から大会に出てくる大変さを知ることも大事。徳之島や大島の剣道は基本を大事にするのが伝統で、わが部員たちにはその原点も学んでほしい」と話していた。