川内川で自然観察会

ゴーグルなどで水中を観察し、生き物を捕獲する参加者ら

川の生き物の生態学ぶ
親子参加

 奄美自然体験活動推進協議会と環境省奄美野生生物保護センターは8日、奄美市住用町の川内川で自然観察会を開いた。親子23人が参加し、川の中に生息する20種類以上の生物の捕獲に挑戦。参加者らは生息場所や特徴など生態に理解を深めた。

 同協議会と同センターは、毎年様々な自然ふれあい行事を実施。奄美自然学校の永江直志代表を講師に、川を散策する注意点を踏まえながら観察した。

 参加者らはゴーグルや水中メガネを使い、岩の下や川べりなど、生き物が隠れていそうな場所を中心に観察。見つけた生き物を網などを使って捕獲すると、虫かごなどの容器に収めた後、同センターの職員などが生物の種類を確認する作業を3回繰り返した。

 生物はシマヨシノボリやモズクガニ、ミナミテナガエビ、リュウキュウアユ、アメンボなどエビやカニ、魚、水生昆虫など様々な種類を捕獲したり目視で確認。総数は19種類で、惜しくも目標には届かなかった。

 初めて川で生き物観察をした名瀬小2年の石井莉彩=りさ=さん(7)は、「ちょっと水が冷たかったけど、エビとか大きな魚を捕ることができて楽しかった」と話した。