豊年祭シーズン開始

掛け声に合わせ、集落を練り歩いた芦検集落の豊年祭

宇検村 祭りの熱気、活気あふれ

 集落の安全や豊年などを祈願する宇検村の豊年祭が13日、屋鈍、芦検、久志の3集落を皮切りに始まった。芦検集落(藤野茂幸区長、129世帯256人)では午後2時、まわし姿の男衆による振り出しで幕開け。集落内には出身者や住民も多数集まり、祭りの熱気と活気に満ちあふれた。

 振り出しは芦検民俗資料館前から出発。「殿様」と呼ばれる武士風姿の人に続き、男衆や子ども、婦人など約100人が参加。「ヨイヤー、ヨイヤー」「ワイドー、ワイドー」の掛け声に合わせ、豊年相撲が行われる土俵まで、約30分間集落内を練り歩いた。

 土俵では、前相撲に続き、6人の子どもが初の土俵入りを体験し、住民へ姿をお披露目。その後、年代別や集落対抗の相撲の取組があり、土俵周辺は大盛り上がり。芦検婦人団による「稲すり節」の踊りのほか、八月踊りで集落最大の祭りを楽しんだ。

 藤野区長(65)は「豊年祭は集落の一大行事。5年前から開催日を新暦に合わせ、出身者も戻ってきやすくなった。今年は例年より参加者も多く、活気があっていい」と話した。

 同村の豊年祭は14日には佐念、平田、部連の3集落で行われるなど、9月までの各週末に集落ごとに開催される。