〝エラブの風〟吹かせる

軽やかな動きとともに、力強いステージを披露した沖永良部高エイサー部員ら

奄美パーク 夏祭り エイサー、民謡など披露

 県奄美パーク(奄美市笠利町)の「夏まつり~シマジマ(沖永良部島)だより~」が14日、同パーク屋内イベント広場であった。沖永良部高校生ら21人が来島。伝統、創作エイサーをはじめ、空手演武とコラボレーションした踊り、伝統民謡などを熱演し、会場に「エラブの風」を届けた。

 同イベントには、同校エイサー部員13人、空手部員など同校生徒のほか、同校卒業生、城ヶ丘中生徒らが出演した。祝宴の席などで踊られる琉球舞踊「かぎやで風」、ゆったりしたリズムで優雅に舞う踊りの後は「伝統エイサー」を発表。サンシンやパーランク、締め太鼓、大太鼓を持った部員らがたたき出す調和した音色が響き渡った。

 伝統的なものに対し、創作エイサーも。そのほか、空手部部員による演武との共演や、「いちか節」、「正名ヤッコ踊り」など島を代表する伝統芸能を披露したほか、大きく影響を受ける琉球民謡・舞踊なども合わせ、奄美群島北部地域と違う、独特の文化で来場者を楽しませた。

 同校エイサー部・沖吉玲伊子部長(17)は「11日の県大会を前に少しでも知名度を上げたい気持ちで臨んだ。リハーサルでは少し緊張気味だったが、本番はとても良い発表ができた。心をわくわくさせるような音を届けられたと思う」と語った。