墓参し祖先を迎えた市民ら
提灯や花携える姿
奄美市永田墓地 家族連れなど訪れる
旧暦の7月13日にあたる15日は旧盆の迎えの日。群島内各地で多くの人が提灯や花を携える姿がみられた。市営と民営を合わせると約5千の墓があり、毎年約4千人が墓参する奄美市名瀬の永田墓地では早朝から家族連れなどが訪れ、祖先を迎え入れていた。
お盆は古くから「祖先を早く迎え、ゆっくり帰す」のが風習として伝わる。同墓地では早朝から迎えのために続々と市民が参集。持参した花などを供えるなどして墓参りを済ませ、提灯とともに祖先を各家々に迎え入れる姿がみられた。
同市名瀬の元孝輔さん(73)は、「今年も無事迎えることができた。祖先にはゆっくりと家ですごしてもらいたい」と話した。
市は同日、同墓地周辺で交通規制を実施。旧盆送りとなる17日も、午前9時から午後7時まで規制するため、公共交通機関や周辺の民間駐車場の利用を呼びかけている。