ゲートボールコート、用集落で復活

荒れたコートを4カ月かけて整備した(提供写真)

新しくなったコートでゲートボールを楽しむ参加者ら(提供写真)

住民の小田さん、4カ月かけ整備
記念大会、プレー楽しむ

奄美市笠利町の用集落(赤間源吉区長)に作られた用ゲートボール場で4日、オープン記念大会が開かれた。高齢化により、10年近く誰も使っていなかったコートが復活。町内のゲートボールチーム4チームが参加し、きれいに整備されたコートでのプレーを楽しんだ。

コート整備に乗り出したのは、同集落に住む小田貴徳さん(41)。昨年からゲートボールを始めたという小田さんは、すっかりその魅力にはまり、集落内に放置されていたゲートボールコートの復活を決したという。

コートはもともと、ゲートボールが盛んだった同集落が昔、整備したものといい、高齢化によりメンバーがいなくなったことから10年近く放置されていたもの。小田さんが4カ月かけて草むしりや砂利の除去などを行い、ゲートボール仲間の協力を得ながら整地まで行った。

仕事帰りや休日を利用して整備していたという小田さんは「状態がひどく、何度も心が折れそうになった。でも、どうしてもコートを復活させたいという思いでがんばった。今は集落内でゲートボールをする人がいないので、これから利用する人が増えてくれたらうれしい。今後も、第2回、第3回と大会を開いていきたい」と話した。

同町ゲートボール会の森秋枝会長は「用にゲートボール場が出来たことで、用集落の人にもゲートボールを楽しんでほしい。競技者が増えるきっかけができてうれしい」。赤間区長は「雑草だらけの空き地がとてもきれいに整備され、本当に驚いた。たくさんの人に利用してほしい」とそれぞれ語った。