就職試験で〝勝って〟!!

3年生を応援する気持ちを込め作ったカツカレーを手渡す保護者ら

3年生の保護者カツカレー振る舞う
奄美高校

高校生の就職試験が16日から始まるのを前に、奄美市名瀬の奄美高校(524人)で14日、3年生の保護者らが、3年生が就職試験で〝勝つ〟ようにと作ったカツカレーを振る舞った。

この日は第一グラウンドで進路出発式があり、1、2年生や教職員、保護者らが3年生を見守るなか、二石政彦校長が、宮本武蔵のエピソードに触れた上で、「これまでいろいろ学んできたことを一瞬の勝負にかけてください」と激励。

3年生を代表して生徒会の才原文哉君が「僕たちは夏休みも面接や作文の対策を頑張ってきた。試験では練習してきた成果を出せるよう頑張りたい」と抱負を発表し、1、2年生代表の丸田舞比桜君(2年)が「たくさんの選択肢があるが自分の第一希望を勝ち取ってください。1、2年生全員で応援しています」とエールを送った。

カツカレーは式後、校舎内で振る舞われ、保護者らは「頑張ってね」と言いながら手渡していた。3年生たちは保護者らが朝から作ったというカツカレーをほおばり、試験を頑張る決意を新たにしていた。

商業科の中侑誠君は完食し、「おいしかったです。とてもうれしかった。力に変えて就職試験を頑張りたいです」と話した。

保護者の原口俊幸さん(51)は「それぞれ第一志望が叶ってほしい」話していた。

同校の3年生は170人で、約80人が就職、残りが進学を希望しており、多くの生徒が卒業後、奄美を離れる予定という。