奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれた書道講習会
理念や厳しさ学ぶ
書道講習会(奄美書道協会主催)が22日、奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれた。大島高校教諭の池田光遊さんが講師を務め、受講生らが持ち寄った作品の添削や指導を実施。より良い作品作りを目指し、真剣な表情で池田さんが書を書く様子を見つめたり、アドバイスに耳を傾ける姿が見られた。
同講習会は年1回、外部から講師を招いて開催しているもの。池田さんは同校に赴任してきた昨年に続いて、今年も講師を務めた。午前中の講習会では池田さんの師である書家・青山杉雨さんのDVDを視聴。午後には池田さんによる受講生の作品の添削・指導があった。
この日は同協会会員と一般30人が参加した。池田さんは一人一人が取り組んでいる課題に対して、実演を交えてポイントを説明。書だけでなく、筆などの道具についてもアドバイスする場面が見られた。
同協会の小山湖月さんは「青山さんの映像はとても貴重。東京の国立博物館などで見られるようなものなので、普通は見ることができない。今回は池田先生が弟子ということで特別に見せてもらえた。奄美にいるとなかなか大きな書道展などを見に行く機会もないので、とても勉強になった。池田先生の指導も分かりやすく、話も面白いので楽しい。書の理念や書への厳しさを感じることができた」と話した。