皆川字の石橋川を見学する参加者=和泊町=
「法人化で可能性広がる」「他の活動にも良い影響」
代表者、各字の活動紹介
【沖永久良部】あざ・まち元気サミット2016(和泊町まちづくり協力隊主催)が22日、同町防災拠点施設やすらぎ館であった。町内の各字で取り組んでいる「あざ・まち元気活動」について代表者が発表。「字を法人化することでさらに可能性が広がるのでは」「青壮年団の結束力が高まり、集落の他の活動にも良い影響が出ている」などと述べた。
同町では、2013年からまちづくり協力隊を採用し、住民主体の字活性化事業「あざ・まち元気活動」に取り組んでいる。今回は、各字の活動を地元住民に知ってもらおうと開催した。
サミットには、島内各字の区長や高校生のほか、喜界島や大和村などから約70人が参加。2部構成で、第1部は町内8字が活動内容を発表した。谷山字は「現在の字人口は60人ほどで、50歳以上が6割を占める」などの問題点を挙げ、字内の公園活用や移住体験ツアー、フェイスブックによる情報発信などの実践例を紹介した。
後蘭字は、約40年ぶりに復活させた田んぼでの米作りについて報告。「もう一面、田んぼを作り、島内の酒造企業とコラボして焼酎作りの原料にしたい」と話した。
第2部は、活動現場見学ツアーを実施。参加者は、玉城字の空き家を改修した住宅や、皆川字の石橋川周辺と棚田などを見て回った。
参加した沖永良部高校2年の鍋田高人さん(17)は「どうすれば字が良くなるか全員で考えていた。将来、自分も参考にしたい」と語った。
同町まちづくり協力隊の吉成泰恵子さん(29)は「これからは一つの字だけでなく、隣同士の字が連携しアイデアを出し合えば、課題の解決につながる」と話した。