「せとうち観光協会」設立

「奄美せとうち観光協会」設立総会であいさつする松村会長(左から2人目)

観光受入れ強化へ連携
初代会長松村さん ホームページ立上げ新パンフ

瀬戸内町商工会(政岡博重会長)の会員らを中心とした「奄美せとうち観光協会」が設立された。町や会員事業所が連携して、増加が見込まれる観光受け入れの強化や地域振興につなげていく狙い。23日、同町古仁屋の瀬戸内町商工会で設立総会があり、初代会長に松村保宏さん(59)=同町古仁屋=が就任、役員が選出された。

同協会は同日現在、町内の小売、販売業を営む事業者40人で組織する。LCC就航や世界自然遺産登録による入込客の増加を見据え、旅行者の増加促進につながる観光力の向上、それに伴う地域発展を目指し、▽観光案内所の充実▽インターネットによる情報発信▽観光パンフレットの充実▽メディアとのパイプづくり―などを活動方針に掲げている。

この日は会員30人ほか、鎌田愛人町長、町の幹部職員が出席。協会の発起人代表として政岡会長が「地元を積極的にアピールするため、観光に関わる関係者の賛同を募り、活動を展開したい」とあいさつ。

鎌田町長は、受け入れ態勢の充実を課題に挙げ、「抱負な地域資源を生かしたPRに努めてほしい」と今後に期待感を示した。

総会では団体名称と会則を可決し、今年度事業計画について、団体ホームページの立ち上げ、新パンフレットの作成準備などを説明。今後は漁協やダイビング協会、離島域の宿泊業者など多方面に向け立ち上げ趣旨への賛同を呼び掛け、団体への加入を募るとしている。

松村会長は「町の魅力を掘り起こし、観光客の満足度を高められるよう関係機関と連携して取り組みたい」と意欲を見せた。

会長以外の役員は次の通り。(敬称略)
▽副会長=藤井愛一郎、政岡博重▽理事=田原清宏、岩橋弘明、濱地武之、小野田哲郎、徳永龍馬、栄克人、豊真人▽監事=奄美大島信用金庫、奄美信用組合