包丁感謝式

調理師を目指す学生らが自覚を新たにした「包丁感謝式」

調理師の自覚新たに
奄看・調理師養成学科

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)調理師養成学科は7日、第16回「包丁感謝式」を行った。同科の第19期生20人は、包丁など日々使用する調理道具に感謝を捧げ、今後目指すプロの調理師としての自覚を新たにした。

式は、日頃扱う調理道具に感謝する「調理器具の日」(10月9日)と、同科が開設された平成10(1998)年4月にちなむ。道具への感謝ほか、安全祈願、専門職としての意識高揚を目的に毎年10月に開催する。

この日、会場の調理実習室では在校生や学校関係者らが見守る中、神事が行われた。同校の専任講師・戸村昇さんが、まな板に置かれた約50㌢のマダイをさばき奉納。手をふれずに、包丁と長箸で魚をおろす技を学生らは真剣な表情で見つめた。

向井校長(代読)は「食文化を支える専門従事者としての心構えを再認識し、課程の残り半年を頑張ってほしい」と激励。学生を代表して田村京香さんは、関係者を前に「初心に戻り、気持ちを新たにこれからも精進したい」と誓った。

学生らは今後、就職活動と合わせ、卒業作品(来年2月発表)の研究・制作に取り組む。