プロジェクトの実績などが報告された=知名町=
経営安定へ課題解決
実践プロジェクトの成果発表
【沖永良部】2016年度沖永良部地区青年農業者会議(主催 沖永良部地区農業青年クラブ連絡協議会、大島支庁沖永良部事務所農業普及課)が6日、知名町商工会館であった。和泊、知名両町の農家4人が、ジャンボタニシの駆除やスプレーマムの経営安定化などのプロジェクトについて実績や計画を発表した。
青年農家が抱える経営や課題の解決に向けて実践しているプロジェクトの成果を発表するため毎年開催。指導農業士や女性農業経営士、関係機関から50人ほどが参加した。
田芋やバレイショなどの複合経営を行っている山本欣市郎さん(知名町農業青年クラブ)は、田芋栽培における「ジャンボタニシ駆除の省力化大作戦」について発表。山本さんは、新商材「イオンファイター」を使用した場合のタニシの個体数の変化や、駆除作業に係る労働時間を説明し「大幅に労働時間を軽減できた。今後は、主力のバレイショ栽培の規模を拡大し経営の安定と拡大につなげたい」と述べた。
このほか、スプレーマムの安定生産・販売のためのデータを活用した経営改善や、ニンニク栽培で農作物の根を覆う「マルチ」の穴数の違いによる収量・品質への影響、サトウキビの単収向上などのプロジェクト経過と計画が発表された。
講評では、指導農業士と女性農業経営士から「田芋は島の特産品なので、継続した調査をしてもらいたい」「堆肥を使った土づくりのために町で進めている耕畜連携について勉強してほしい」「プロジェクトの結果を地域の農家に発信することも大事」などの意見が出た。