連休最終日の「体育の日」

イベントに参加した子ども達で、終日にぎわった「名瀬総合体育館」

施設開放イベントでにぎわう
3連休天気、後半ぐずつきも

秋の3連休最終日となった10日の「体育の日」、奄美群島各地で祝日にちなんだスポーツイベントが開かれた。奄美市は同日、名瀬運動総合公園(同市名瀬)や太陽が丘総合運動公園(同市笠利町)などの公共施設を無料開放する「市民スポーツフェスタ」を開催。家族連れなどが会場に用意されたレクリエーションに参加し、楽しく汗を流した。一方、せっかくの3連休だったが、後半は不安定な前線のため局地的に雨に見舞われ、予定されたイベントが中止するなどの影響もあった。

「体育の日」は1964年の東京五輪の開会日にちなみ、祝日に制定。2000年以降は10月第2月曜となり、近年は土日を含めた「秋の3連休」として定着している。なお10月10日と祝日が重なったのは、11年以来、5年ぶり。

名瀬総合運動公園では、総合体育館内で器具を使ったゲーム形式のイベントを開催したほか、弓道場で弓道体験教室、テニス場で初心者対象のテニス教室も行われた。

1981年の発足後、「体育の日」に合わせたイベントを毎年開催している同市レクリエーション協会(山田豊裕会長、会員24人)によると、この日は、体育館内に輪投げやフリスビーストラックアウト、お手玉ほか昔遊びなど8種類の遊びを用意。場内各コーナーを巡回して、ゲーム感覚のアトラクションを楽しむ家族連れや子ども達でにぎわった。

山田会長は「準備した遊びは、小さな子どもから大人まで楽しめるものばかり。市民の健康増進のため今後も継続したい」と話した。

家族で参加した、名瀬の吉田さおりさん(47)は「家族で遊べるゲーム競技が多く、とても楽しめた」。長女・里梨さん(9)は「道具を使って体を動かしたりできたので良かった」と笑顔を見せた。

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名瀬測候所によると、連休初日の8日は、太平洋高気圧の張り出しなどで日照量が増し、各地で真夏日となるほどの好天に恵まれた。特に奄美市笠利町では同日、31・9度を観測。10月の日中最高気温1位を更新した。

しかし9日以降は、前線の影響から天気は次第にぐずつき、奄美大島島内では中止となった体育イベントも。10日も気温が上がらず、同市名瀬で最高気温27・9度など、日中の気温は軒並み30度以下となった。

今後の奄美地方の天気について、同測候所は前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多いと予想。気温は平年並みか平年より高いとしている。