中高生向け進路ガイダンス

ステージでは業種ごとに仕事内容などを紹介

それぞれのブースでは、相談だけでなく、実際に仕事の一部を体験する場面も見られた

職業選択の幅広げて
22業種のプロ専門職の内容説明
奄美市

2016年度「中高生向け進路ガイダンス」(奄美市名瀬地域包括支援センター主催)が10日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。中高生やその保護者など約400人が来場。奄美で専門職として働いている22業種のプロが参加し、ステージや各ブースで来場者に仕事について説明した。

同ガイダンスは将来の職業を選択するにあたり、実際に仕事についているさまざまな職種の専門職から、仕事内容ややりがいについて語ってもらったり、進路相談をすることが目的。中高生の仕事への視野を広め、夢や目標に向かって取り組むきっかけにし、さらには将来的に奄美に戻って働くきっかけになればと開催している。

奄美はもちろん、全国的に見ても、2025年には団塊の世代が75歳となり、地域包括ケアシステムの構築は急務。そのため、人口減少と稼働年齢層の少ない奄美市の現状から、必要な人材の確保に向けた取り組みの一環として、医療や福祉など、同システムに関わる業種が対象となっている。

ステージでは、生まれる前や生まれたとき、中高生、高齢者と各年代が関わる職業について紹介。それぞれの業種が人生の中でどのような役割を担うのか、また各業種の連携などについて寸劇やインタビューを交えて紹介した。ホールの外に設置された各職業のブースでは、現場で働く人々が、来場者へ仕事内容の説明や進路相談などを実施。実際に使われる道具などを手にしながら興味深く話を聞く姿が見られた。

美里真彩菜さん(朝日中1年)は「何となく参加したれど、薬剤師などの仕事はおもしろそうだと思った」。福祉系の職業に興味があるという杉本はるのさん(大島高校2年)と岩切優衣香さん(同)は「(興味があっても)働いている人の話を実際に聞く機会はないので助かる」「人と関わることが好きなので、話を聞いていると楽しそうで良いなと思った」などと話した。