今年度提供された冷凍コンテナ=九州運輸振興センター提供
「生活向上、安心・安全に役立てて」
九州運輸振興センター
【鹿児島】公益財団法人・九州運輸振興センター(竹島和幸会長)は、県内の離島航路のフェリーで使用する冷凍コンテナなどを県内の8事業者に提供した。3日は鹿児島市の新港旅客ターミナルでその引き渡し式があった。
同センターは、日本財団の離島活性化活動と連携し、1981年から毎年、同財団の助成を受けて作成したコンテナなどを提供している。81年から今年度までに冷凍・保冷コンテナ351個、バリアフリー対応タラップ等51基などを提供してきた。今年度はマリックスライン、マルエーフェリー、奄美海運など6事業者に冷凍コンテナ9個、コスモライン、種子・屋久高速船にバリアフリー対応タラップ2基が引き渡された。なお天長フェリーへ簡易待合所1基、甑島商船へ風防止用通路シェルター4基は、8月26日に引渡しが済んでいる。
引き渡し式では同センターの竹永健二郎理事長が「日本財団の多大な助成により製作したこれらコンテナやバリアフリータラップが離島住民の生活向上やフェリー等乗船の際の安心・安全に役立てて欲しい」とあいさつ。事業者を代表して奄美海運の迫田昌社長が「食生活が変化・向上する中、冷凍・保冷コンテナの需要は毎年急激に増大している。事業者の力ではこれに十分に対応できない状況の中、冷凍コンテナ等を製作・提供して頂いて大変感謝している」とお礼を述べていた。